2006年8月27日

第6回詩のボクシング岡山大会予選


「第6回詩のボクシング岡山大会予選」を鑑賞しました。


総勢28名が予選突破を目指して6組に分かれて、3分間の詩の朗読に挑みました。

楠かつのり 氏と沖長ルミ子氏が審査した結果、岡山大会本大会出場者16名が選ばれました。

様々なスタイルの朗読を鑑賞できて、充実した楽しい時間を過ごせました。

他県を知らないので正しくはわかりませんが、
岡山県の「詩のボクシング」は、本当に層が厚いなあと思いました。
(高校野球漫画で地方大会が充実しているのと似ています。)


それから、朗読以外に楽しみなのは、朗読後の講評で楠かつのり氏と朗読者の対話です。

楠さんは、必ず揺さぶりを朗読者に仕掛けてきます。

虚を突くようなことを聞いたり、ワザと怒らせるようなことを言ったりして相手を挑発します。
(もちろん、それは悪意からではありません。むしろ、朗読者の魅力を引き出すためだと思います。)

そうすることで、朗読者の朗読モードではない顔を引き出そうとします。

(これは禅の公案に少し似ています。ただし、公案 は弟子をダブルバインド にまで持っていったりしますが。)


それは、朗読者のリアルを引き出そうとしているのだと思います。

バロウズ のいうところのネイキッドな本当の姿、むき出しのリアル、生々しいリアルなどです。
ただし、グロテスクな露悪趣味を追求しているわけではありません。
それは、生き生きとしたリアル、生命の輝きを求めているのだと思います。


(もちろん、朗読そのものが審査の対象であることには違いないとは思いますが。)

というわけで、「詩のボクシング」のもう一つの楽しみ、
楠かつのり氏と朗読者とのやり取りが、予選大会では見ることができました!