2009年6月21日

私的魔女論 はじめに


これから少しの間、魔女について考えたこと書いていこうと思っています。

そこで、とてもエキセントリックなアプローチなのですが、次の3人の女性について語ることで魔女について考えてみようと思っています。それはハンナ・シュミッツ 、ケイト・ウィンスレット 、アイリス・マードック という3人の女性です。なぜ、エキセントリックかというと、例えば、ケイト・ウィンスレットは映画女優だし、アイリス・マードックは哲学者で作家です。ハンナ・シュミッツに至ってはベルンハルト・シュリンク の小説「朗読者 」の登場人物の一人、つまり、架空の人物だからです。そして、彼女たちはいずれも魔女というわけではありません。しかし、彼女たちや彼女たちの作品を語ることで魔女の本質に近づけるのではないかと考えています。

また、ここで考える魔女はヨーロッパ大陸が太古の黒い森で覆われていた時代からいる女のシャーマン に限らずに、ケルト神話 の女神モリガン に象徴される強力な女性性をも射程に入れるつもりです。さらに、それゆえに性についても語らねばならないと考えていますが、バタイユ ほどに踏み込んで語らなければならないかもしれず、自分でもまだちょっと迷っているところです。場合によっては止めるかもしれません。

ここでは、前置きとして序論を書くつもりなのですが、まだうまく纏められないので後々書き加えることにします。

話が前後してしまいますが、とりあえず、1番目の女性ハンナ・シュミッツについて、ベルンハルト・シュリンクの小説「朗読者 」の私なりの解釈を次回の記事から書いてゆくことにします。