「mimucus 2006.12 」を鑑賞しました。
ホムラさんはCDによるBGM付きで地獄系朗読詩を詠まれました。BGMがあると効果が倍加されます。この日はホムラさんファンの女性2名が来られていましたが、容赦なく地獄系朗読詩を3連発でした。空太郎君は即興詩で各々の観客からキーワードを1個ずつ貰って、それを元に即興をされました。ゴビ砂漠でインド人教師が赤ペン先生するようなイメージでした。岩本さんは生命史の詩でした。へい太さんは蝶の詩でした。郡さんの詩では処女性という言葉が印象に残りました。忍冬三和さんは「さざんか讃歌」を朗読されました。どこか岸田今日子に似た耳に心地よい柔らかな朗読でした。倉臼さんは俳句「萱草」 と「詩人会議」に掲載されている教育基本法改悪を歌った詩を朗読されました。教育基本法の詩は辛辣でしたが、まんざらでもないように感じられました。倉臼さんの背後に座っておられたへい太さんが印象的でした。
朗読会後、倉臼さんに無理を言って、倉臼ヒロ句集「萱草」 を貰いました。B6サイズで1頁1句の全部で10句の潔い冊子でした。植物や動物や生き物ではない物などの自然が、独人の心の弦を弾いて奏でられる音色のような言の葉たちでした。全然気取ったところがない、読み手の自我を感じない、自然(じねん)のような言葉でした。
さて、mimucusですが、とりあえず、次回はあるようです。ただし、場所が禁酒会館から変わるようです。それに、次回はあるけど、その次はどうなるか分からないようです。ただ、原点回帰や2部構成案など大幅に模様替えするようです。何かが起こるかもしれない期待と不安で楽しみです。
それにしても、禁酒会館とは今回でお別れです。
振り返れば、いろいろな出会いや思い出がある禁酒会館でした。
始まりがあるものには終わりがある、のかもしれませんね・・・。
多くの若き表現者を生み出した禁酒会館時代が静かに幕を下ろしたようです。